１９８９年、少年鉄三郎はウィスコンシンのド田舎からカリフォルニアに引っ越した。近所にあったインディーズに強いイケてるレコード屋に毎日のように通って、（大げさでなく）店にあるすべてのアルバムジャケットを手に取ってバンド名とジャケットデザインを頭に叩き込んで、どういう音楽なのかなーと想像を馳せたり、インディーズバンドのマイナー雑誌を延々と立ち読みしたり、メン募の掲示板を穴が開くほど見つめながら俺もいつかバンドやりたいと夢をみたりしていた。少年鉄三郎にとっての道場みたいな場所でした。そこで出会ったアルバムがこれでした。（実際購入して聴けたのはもう少し後になってからでしたが。）言うまでもなく、インパクトのあるバンド名に惹かれ、「ああ、世の中には知らない、イカすしたバンドが沢山あるんだな」と感じていました。
